

水性塗料は有機溶剤を使用しない、もしくは有機溶剤の使用量を大幅にカットして、水で代替した塗料のことです。
今までの油性塗料は、揮発性が高い有機溶剤を多く使用している為、これが蒸発して排出されると環境や人体に悪い影響を与えると考えられています。
水性塗料は、有機溶剤を大幅にカットし、人にも地球環境にもやさしい塗装を可能とします。また、適切な樹脂形態の採用や粘性調整により、溶剤型塗料と同等な仕上がりを実現させています。
※PPGの水性塗料「エンバイロベースHP」

世界の環境汚染が問題となっている今、VOC(揮発性有機化合物)による大気汚染を抑制する為に、VOC排出規制が厳しくなりつつあります。
溶剤型の塗料もVOC排出規制の対象となっており、ヨーロッパでは、すでに世界に先行するかたちで2007年1月の法規制により溶剤型塗料の使用は禁止され、水性塗料に置き換わりました。日本でもVOC削減の取り組みが積極的に行われ将来、水性塗料に変わる時が近いでしょう